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世界最古の金貨

世界最古の金貨と呼ばれているのは紀元前6世紀のリュディア、あるいはリディア王国だと言われています。リュディア王国は現在のトルコに位置する国家で、黒海と地中海に挟まれた場所になります。この地域の特徴として2つあります。

 

1つはリュディア王国の首都であるサルディスがパクトーロス河畔に位置し、このパクトーロス河畔が砂金の産地として有名であることがあります。

 

2つ目にこのリディア王国がエーゲ海からメソポタミア、ペルシアへと繋がる交易路の要所となっていたことにあります。こういった理由から通貨が必要になり、通貨の素材として砂金が選ばれたと見られています。
また世界最古の金貨でありながら、偽造防止策として刻印が施されていたという特徴があります。ライオンの紋章など動物と重量を示したものが刻まれていました。この硬貨という文化は後にギリシャ、ローマへとヨーロッパ方面のみならずペルシアやインド方面へと広がりを見せることとなりました。

 

なおリュディア王国は紀元前7世紀に最盛期を迎えます。しかし紀元前547年にペルシア軍によって滅亡、リュディア王国の首都であったサルディスはそのままペルシアのアケメネス朝の一大拠点となりました。このアケメネス朝ペルシアではダレイコス金貨という別の硬貨が造られています。

 

最も普及した金貨

世界的に最も広く使われた金貨はソリドゥス金貨とも言われています。このソリドゥス金貨はローマ帝国及び東ローマ帝国で使われていました。鋳造開始は4世紀、ローマ皇帝だったコンスタンティヌス1世の時代からと言われています。
元々ローマ帝国は3世紀に政治的にも経済的にも混乱の時期を迎えていました。この時代を3世紀の危機と呼ばれています。政治的にはこの後ディオクレティアヌス帝によって落ち着きを見せたが、経済的には不安定なままでした。そこで経済の安定を図るために鋳造されたのがソリドゥス金貨となります。

 
このソリドゥス金貨には重量、純度が安定していたことから、コンスタンティヌス1世の死後も鋳造が続けられました。その後ローマ帝国が分裂、シリアやエジプトがイスラム勢力に征服されるからもしばらくは流通していたと見られています。
しかし11世紀後半にはコンスタンティヌス8世の浪費などから安定していたはずの純度が低下、信頼を低下させていきました。

 

1092年にはヒュペルピュロン金貨と呼ばれる金貨に変更されてソリディス金貨の鋳造が終了しました。
ソリディス金貨はその流通量から中世のドルとも呼ばれており、ドル記号の由来とも言われています。また兵士を意味するソルジャーもソリドゥスが語源と言われています。

金貨の概要

金を使った貨幣である金貨は世界的に広く利用され、古い歴史を持っています。これには主に4つの理由があると言われています。
1つ目に見栄えが良いということである。多くの人が利用することになるため、どんな身分や階級の人であっても一目でそれなりの価値があることを判断できなければなりません。美しい光沢を持つ金はうってつけの素材だったと見られています。

 

2つ目に希少性が挙げられます。量が確保できる素材であれば偽造貨幣が出回る可能性が増えます。一部の人間でなければ手に入れられない素材が必要でした。3つ目に金自体の持つ柔らかさがあります。硬い素材だと例え専門の職人であっても加工が難しいです。また加工が失敗するようなことがあれば偽造品でなくとも偽造品扱いになってしまいます。このためには柔らかいことが必要不可欠でした。ただし柔らかすぎるために他の金属を混ぜた合金が用いられることが多いのです。

 

最後に安定性があります。鉄や銅のような金属は空気に触れているとどうしても錆びて変色してしまいます。こういった変色は日常的に起こるもので決して偽造したわけではありません。しかし広く使われる貨幣では誰の目から見ても同じであることが必要でした。このため錆びることも溶けることもない金が選ばれたと言われています。
金の美しさは長い年月を経ても劣化することがほとんどなく、現在でも歴史ある金貨はアンティークコインと呼ばれ、人気があります。

 

参考〔金貨販売のゴールドコインは品揃えNo.1

 

また金貨の価値を測る尺度の1つに純度があります。多少の硬度を与えるために他の金属を混ぜることも多いのですが、意図的に金の割合を減らしているという場合もあります。