最も普及した金貨

世界的に最も広く使われた金貨はソリドゥス金貨とも言われています。このソリドゥス金貨はローマ帝国及び東ローマ帝国で使われていました。鋳造開始は4世紀、ローマ皇帝だったコンスタンティヌス1世の時代からと言われています。
元々ローマ帝国は3世紀に政治的にも経済的にも混乱の時期を迎えていました。この時代を3世紀の危機と呼ばれています。政治的にはこの後ディオクレティアヌス帝によって落ち着きを見せたが、経済的には不安定なままでした。そこで経済の安定を図るために鋳造されたのがソリドゥス金貨となります。

このソリドゥス金貨には重量、純度が安定していたことから、コンスタンティヌス1世の死後も鋳造が続けられました。その後ローマ帝国が分裂、シリアやエジプトがイスラム勢力に征服されるからもしばらくは流通していたと見られています。
しかし11世紀後半にはコンスタンティヌス8世の浪費などから安定していたはずの純度が低下、信頼を低下させていきました。

1092年にはヒュペルピュロン金貨と呼ばれる金貨に変更されてソリディス金貨の鋳造が終了しました。
ソリディス金貨はその流通量から中世のドルとも呼ばれており、ドル記号の由来とも言われています。また兵士を意味するソルジャーもソリドゥスが語源と言われています。